「りぼん」で読んだ北原菜里子さんの漫画。
『くちなしいろの便箋で…』
便箋に一言だけ、宛先も差出人もないラブレター。
書いたのは、おそらくクラスのおとなしい女の子。
話しかけようとする間に彼女が気になり始める主人公。
どうしようかなぁと台所で思案していると
「あら、梔子色の便箋ね」と気付く母親。
かいつまんで訳を話すと
「口には出せないけれど貴方のことを思っています。
って梔子(口無し)にかけてるのよ。ちゃんと探して返してあげなさい」と言われ
主人公はラブレターを返すのか…。
確かこんなお話。 25年以上昔のことなのでうろ覚え…。
梔子にかけての淡い恋心、とっても印象に残っています。
その後中学の教科書で大岡信さんの『言葉の力』の中で
志村ふくみさんの桜の皮を使った染色に関する随筆を読み、
支子色(梔子色)の黄色に改めて感じ入ったものです。
そんな梔子。梅雨前に甘い香りを漂わせますね。
(高校の通学路が梔子一直線。花の匂いと湿気で酔ってました)
Nikonちゃんで撮りたいなぁと考えている間に梅雨に入り。
息子のお迎え前に日暮れの中、iPhoneでパチリ。
梔子ももうそろそろ終わりですね。